Shioika Blog

PCやカメラ、写真、機械いじりについての記録。

雨ざらし・不動の刈払機修理 丸山 BC26M 前編

ラクタの修理もひと段落したことですし、依頼をいただいていた刈払機の修理をやっていこうと思います。長期間待たせるわけにはいきませんからねっ!

2台まとめてのご依頼です。どちらもメーカーは丸山、左がCBC20(20cc)、右がBC26M(26cc マジックスタート付き)ですね。ホームセンターモデルかな。

 

放置されていた不動品をもらってきたらしいです。自分が修理好きだと知っているのでたまにこうして不動の機械を持ってきてくれます。本当にありがたいです。

 

いずれも屋外で長期間放置されていたらしく、外装にコケが生えてます(笑)

色もあせて見た目も悪くなってますね・・これはどうにかしたいところ。

 

まずはBC26Mから。こいつにはマジックスタートが付いてます。

マジックスタートとは、ヒモを引いていって印が出たら戻せばエンジンがかかるという面白い仕組みのリコイルスタータのこと。ラベルにあるようにゆっくり引いても始動できるのが特徴。

 

圧縮あり、点火もしているのでキャブレター清掃で直りそうな予感。

まずは掃除もしつつ分解します。

で、早速ねじをナメてしまうという・・六角穴付ボルトでナメたのは初めてです。レンチのかかりが浅かったのかもしれません。仕方ないのでドリルでねじ頭を落として外しました。

 

バラバラになりました。心配だったシリンダー、ピストンに大きなダメージは無し。よかった!リングも固着してないのでこのまま使います。

 

マフラーの排気口が詰まってました。蜂の仕業ですね。田舎あるあるの一つかも?

ドライバーで突っついて詰まりを取りました。あまり奥までいってなくて良かった。

 

エンジンのカバーは汚れて残念な見た目になってます。これじゃ使う気にならないぞ(笑)

とりあえず洗浄して様子をみましょう。

 

スチールウールで洗ったら色が出てきた!元は青色だったようです。

掃除ではこれが限界。色が出たとはいえ、さすがに見た目が悪すぎるので塗装します!

 

塗装前にクラッチドラムを外しました。ベアリングも替えたかったのですが、もしかしてこれって外せないタイプ?穴の大きさから見ても前後どちらにも抜けそうにありません。

こういうところが値段重視のホームセンター仕様ならでは、って感じがします。

一応回るけどガラガラいってるので振動が出るかも。依頼主さんに聞いたらそれでもいいとのことなのでこのまま使います。

 

今回の塗装で初めてスプレーガンを使いました。中華製の安物です。

これを使って下地の塗料を塗ります。名前は不明ですが透明の塗料で、塗装の付きを良くする効果があります。

 

メインの色はイセキのコスモブルーを使います。除雪機に使って余っていたタッチアップスプレーですね。1本で千円くらいするので高いけどキレイに塗れるので好きです。

 

仕上がりはこんな感じ。見違えるほどキレイになりました~!

ついでにリコイルとマフラーも黒で塗ってみた。※マフラーは耐熱塗料使用

 

前にも書きましたが見た目ってかなり大事だと思います。私なりの考えですが、人間って物の見た目が悪くなるとその物に対する扱い方が雑になると思うんです。逆の言い方だとキレイなものは大切に扱う、みたいな。伝わります?

 

キャブレターを分解して清掃、ダイヤフラ等を交換します。

ワルボロのWYLが付いてました。メタリングダイヤフラムは完全に硬化、さらに燃料入れっぱなしだったみたいで汚れもひどい。こんなの久々です(笑)

 

ニードルバルブも交換、プライマリポンプも新しいものにしてます。

改めて見ると小さなキャブですよね・・よくこれで動くなって思います。

 

今回の最難関ポイント、燃料タンク。ご覧の通りの地獄のような有り様です(笑)

ドロドロの黒い物体が底に張り付いています。

いろいろと試した感じだと、コレを攻略するには①ガソリンを入れて半日~1日放置→②ガソリンを入れ替えつつ何度かシェイク(ここである程度落ちる)→③残りをパーツクリーナーでやわらかくする→④エアーで塊を剥がす→⑤強力キャブクリーナーで残りを溶かす こんな感じでやるとキレイに落ちます。

 

腐ったフィルターと燃料ホースも交換します。どちらも汎用部品です。

 

今日は部品の洗浄で終わり。組み立てはまた明日ですね。

 

そうそう、順番はめちゃくちゃですけどシャフトやハンドルも汚れていたので水洗いしました。土汚れがメインなので楽に落ちてよかったです。

 

明日は朝から草刈り!少しでも早く寝ます。それではまた次回!