どうも、週末修理屋のしおいかです。
昨日の記事で書いたように、親戚の方からトラクターを譲ってもらえることになりました。(ありがとうございます!!)
引き取りに行ってきたので点検と修理をしていきます。
FORD 1000型 46~49年前のトラクター!?
譲ってもらったのがこの青いトラクター。FORD 1000、25馬力です。
ネットの情報によると1973~1976年頃のものらしい。屋外で雨ざらしだったので状態があまり良くありません。
ロータリーが重いためか、ウエイトが前輪と前側に合わせて5個も付いています。
型式認定番号は721号と、ここからも古さが伝わってきます。
うちの機械たちの中では2番目くらいに古いんじゃないかと思います。
下の銘板は英語。輸出を想定した作りなのでしょうかね。
ギアのレバーがニョキニョキと3本も出ています。
左からPTO(L/M/H)、主変速(1/2/3/R)、副変速(L/H/M)
前進9速、後進3速なので特段多いというわけでもなく、必要十分って感じです。
使用時間は1200時間ちょっと。
40年使ったとすると1年で約30時間・・少ない方だと思います。
シバウラのOEMで、元になったのはS1500型らしいです。
私のカタログコレクションの中にあったので紹介します。
違いは色とボンネット、ウインカーくらいかな。
赤もいいですねぇ・・。もう現存数はかなり少ないと思います。実物は1台も見たことがありません。
ラジエーターの掃除&タイヤ空気入れ
点検と修理を始めます。
ラジエーターを覗くと見事に土がびっしり!
これでは風が通らず、冷却水が冷えません。オーバーヒートの原因になるので掃除します。
エアーコンプレッサーでプシューっと吹き飛ばしました。
左が掃除後ですがまったく違うでしょ?
これで風の通りがかなり良くなりました!!
タイヤの空気が少ないので入れておきました。
ビビりなのでバーストするんじゃないかとヒヤヒヤしていました(笑)
ヤバいところ発見・・
油まみれの手袋を取ったら穴が開いているんですが・・?
どうやらミッションのオイルキャップが無くなり、手袋を突っ込んでフタしていたみたいです。これはちょっと・・(笑)
当然ながら水が入るので、オイルは恐ろしい色をしています。
ロータリーの上げ下げの動きが悪い原因が分かった気がします。交換確定ですね。
FORD 1720のエンジンオイル・フィルター交換
続いて、メインで使っているトラクターのエンジンオイルを交換しました。
FORD 1720型、中身はシバウラSD2640Dで26馬力あります。1000型よりは新しいです。
関係ないですが、これけっこうレア車だと思います。地域性もあるでしょうけども同じものは1台しか見たことがありません。
メモ:交換時の使用時間 755時間
※次の交換時期の目安のためにメーターを撮っておきました。
ついでにオイルフィルターも交換します。ユニオン産業のJO-359を用意しました。
映り込んでいる燃料フィルターは今回は使いません。また次回です。
ステッカーが綺麗に残っていたのでこれを参考に作業します。
エンジンオイルは6リットル、70時間ごとに交換となっていますね。
ドレンのネジはエンジンの真下にあります。
外す時に落とさないように注意!
う~ん・・真っ黒!
前回はいつ交換したか記録が無いので分かりません。やった記憶はあるのですがね()
オイルフィルターも交換できました。写り込んでいる水色の筒がソレです。
写真は噴射ポンプのオイルを替えている様子です。
ここは200時間ごとに交換となっていました。ねじがナメていたので過去に1度は交換されているみたいです。
プラスの穴付きの六角ボルト(頭が10mm)が横に2つあって、下がドレン、上が検油ねじになっています。
ポンプ上の頭が17mmのボルトを外して、前述の検油ねじから溢れるまで入れればOK!
今日はこんなところで終わります。
オイル代だけで2万円を超えそうな予感・・20リットル缶で買うのでいいお値段します。
今後も使うから、と自分に言い聞かせてます(笑)
それではまた次回!