Shioika Blog

農機具修理・発動機・カメラについての日常の記録。

ロビン刈払機で草刈り&謎のエンジン修理開始

今日も暑いです。そして本当に雨が降らないですね・・

夕方のニュースで、水不足の地域(ため池)へ給水車で水を運ぶと某大臣が誇らしげに言ってました(笑) 良いことしてる気分なんでしょうけどアホか、と。

 

涼しいうちに畑へ出勤

また草が伸びているので耕しました。

この小さなトラクターが大活躍してます。小回りが利くのがいい。

 

山梨運転会で買って以来、すっかり気に入って使っているNBS231(左)

そして、子供のころに使っていたNB211を右に並べました。こちらはしばらく使っておらず、今後も使うことが無いと判断して部品をもらうことにしました。

 

なぜか削れたハンドルを移植

 

巻き付き防止カバーと刃押さえ金具も付け替え

これで壊れている部分は全て修復できました。

 

親父の畑で試運転

いやぁ~やっぱり良いわ!

肩が全然痛くならない軽さ、心地いい音。癖になる使い心地です。

 

イカが1つだけ大きくなってきた!

まだ10cmくらい。月末くらいに食べられるか?

 

謎のエンジン修理

次の修理はこちらの青いエンジン

EDE G11L-D  10-12PS 三菱製

謎のエンジンと書いたのには訳があって・・・

 

点火プラグ 噴射ノズルが付いてます

なにこれ?初めて見ました。

 

聞いている情報は次の通り

ヰセキのコンバインに付いていたエンジン

・点火しない

まずはコイツの正体を探るところからやっていきます。

 

sts.kahaku.go.jp

型式で検索すると上のサイトがヒット

権利の関係で出せませんが、ちょうど50年前あたりの製品のようです

 

さらに調べると「層状給気機関の動向について」という文書を発見

ガソリン機関では、燃料と空気は十分に混合しており、混合気濃度は均一となっている。一方、ディーゼル機関では、混合気濃度は不均一であって、時間的・空間的に変化している。そして着火条件に達した混合気から自己着火して燃焼を開始する。ガソリン機関では、電気火花によって着火でき、かつ、円滑な運転ができる混合気濃度は、理論混合比を中心にした狭い使用範囲にある。しかしながら、点火ということを考えれば、この混合気濃度の条件は点火源の近辺にのみ必要であって、一旦着火して火炎が形成されると、強い熱エネルギによって稀薄混合気燃焼が可能となる。点火源近辺のみに点火可能な濃度の混合気を供給し、燃焼室のその他の部分に稀薄混合気を分布させるいわゆる給気の層状化の概念を適用したのが層状給気機関である。

 

農用機関としての層状給気機関

層状給気機関は低燃料消費で巾の広い燃料(ガソリン・灯油・軽油重油)を使用でき、しかもガソリン機関並みの軽量で、材料費が安く、良好な始動性で極めて手軽に使用できるので農用機関に最適であると言える。

 

図9は三菱MCP機関の原理を示す。吸入空気はらせん状の吸気ポートによって渦流となりシリンダ内に入る。ついで圧縮行程時にこの空気渦流に逆らって高圧噴射ノズルによって燃料が燃焼室に噴射される。この燃料油滴は

ある程度蒸発拡散しながら空気渦流によって点火プラグの方向に運ばれ、電気着火によって着火し燃焼を開始する。

1972年に発表されたMCP機関は改良されて、1975年から農業コンバイン用として12PS,15PSの2機種が市場に供給された。

 

とくに部分負荷において燃料消費の差が著しく大きくて、実際に、この機関の主用途であるコンバインに搭載して比較した結果、(中略)燃料消費量がガソリン機関の50~60%であることが判明した。(中略)MCP機関は気化器付機関と比べて、CO,NOxの比排出量が少なく、排ガスがきれいと言える。

https://doi.org/10.11357/jsam1937.39.563 より引用

 

ここまで全部読んだ方います?(笑)

 

まぁよく分からないと思うのでまとめると・・・

・三菱 MCP機関と呼ばれるエンジン

・層状給気機関という部類に入る

・1975年に市場投入、コンバインへ搭載された

・燃費が良い、排ガスがキレイ

 

上記のことから、これはディーゼルエンジンではありません。

つまり、現状から点火が復活しない限り始動できないんですね。

 

やっぱり点火しないのでコイルを見てみよう

あれ、ポイントレス仕様なのね。

 

コイル自体の抵抗値が4.7KΩ

これくらいあれば火は飛ぶような気がするけど・・

 

偶 然 に も 手持ちのカタログコレクション内に取説を発見✨

配線図があって助かりました。

 

原動機:G11L-D

燃料:ディーゼル軽油

操作パネルに自動ー手動のスイッチがあったので、このエンジンはHD1000DAから外されたものとわかりました。

ACD装置(自動方向制御装置)というのが付いていたらしい。

 

トリガコイルとトランジスタユニットがポイントの役割をしているみたい。

 

上の配線図を参考に、最小限セルスタートができるだけの配線を製作

 

ショートしそうな部分は絶縁処理をしておきます ※写真は作業前

 

これがトランジスタユニット

後のイグナイターってやつですかね?

裏のシリコンがパカパカしてたので試しに剥がしてみました。

 

ちょっと見づらいですが、2か所にハンダのクラックを発見

開けて正解だったか?この後ハンダを盛っておきました。

 

そして・・・点火復活~!

やっぱりコイルは生きていましたね。

イグナイター系って本来は分解が難しいので、たまたま運が良かったのでしょう。

 

少しずつ希望が見えてきました。

果たして動くようになるのか!?楽しみです。

 

暑さにやられたのでここまで。また次回!