今日もフルパーディーゼルの修理です。前回は分解まで行いました。
なんとかして今日中に始動させたいところ!まあ、結論を言ってしまえばダメだったのですが・・。
その前に、この前作ったゼノア発動機の台座に防腐剤的なものを塗ってみました。
乾燥を待つ間にフルパーを直していきます。
圧縮が無いのでピストンを抜いてみることにしました。
後ろのカバーを開けるとクランクシャフトが見えます。発動機でここまでバラしたことは無いので何だか新鮮。
ナットには脱落防止のためか、針金が巻いてありました。
大きなピストンが抜けました。
リングは計5本、一番上の1本が固着しています。圧縮がない原因はこれか!?
シリンダーは大きな傷もなくイイ感じ。
クロームメッキライナー
「此の機関はポーラスクロームメッキライナーを・・しておりますのでライナーの表面は非常に硬く油もゆきわたり絶大な耐・・を有しております。但しこのライナーは絶対にクロームメッキ・・・してはいけません。」
特殊なライナーが使われているようです。ステッカーは一部が消えていて読めないのが残念。特に最後のところ、何をしてはいけないのか・・気になります!
ーー追記 答え合わせーー
Youtubeにステッカーを写してくれている動画があったので切り取らせてもらいました。これならすべて読めます!
・有しているのは「耐摩耗性」
・してはいけないのは「クロームメッキリングの使用」
外したピストンを掃除しました。
固着していたピストンリングも復活!
黒くなっていた部分は傷ではなく汚れでした。よかった~!
続いては噴射ポンプとノズルを分解清掃します。
取り外してからは1週間ほど灯油に浸けていました。初めて見るタイプですが。。いけるか?
灯油浸けの刑にしていたためかすんなりと分解できました。
どこかで見覚えのある部品がチラホラ・・あれですね、今年の夏に修理してたトラクターの噴射ポンプ。それの小さい版です。
続いて噴射ノズルも分解。こちらも見かけによらず内部の状態は良好。
外側の錆がひどかったのでワイヤーブラシで落としました。
ビビりなので調整箇所っぽいところは写真を撮りながら作業しました。
これは噴射ノズルについている調整ねじ。これをいじると何が変わるのだろう?知っている方がいましたら教えてください。
分解清掃が終わりました!
そのほかのパーツも汚れを落としてなるべくキレイに。
このあたりから時間が無くなってきて焦っているため、写真が少なくなります。というかほぼありません(笑)
いよいよ組み立てに入ります。これはピストンを組み込んだ様子。
一気に飛んで組み立てが終わった後の様子がコチラ。すでに真っ暗です。
フルパーは燃料の噴射は確認できたものの、始動には至りませんでした。
圧縮もあり、煙は出るのでもう少しな気がするのですがね・・。
所有している他のディーゼルエンジンと違って、こいつはクランクシャフトを直接回すので腕をかなり速く回さないといけません。何か始動のコツがあるのかな・・。
明日の発動機運転会に持っていくつもりでしたが、ダメそうですね。明日の朝、お湯を入れてもう1度試してみたいと思います。
それでもだめなら以前と同じヤンマーNTを代打で。
2つ前の記事で修理したチェーンソーは予告通り販売します。古いカタログも販売予定なので明日、伊勢崎に来られる方がいましたらよろしくお願いします!
準備だけ済まして今日は早く寝ます。それではまた次回~!