Shioika Blog

PCやカメラ、写真、機械いじりについての記録。

エプソンプリンター EW-M5071FT ADFの紙詰まりエラー修理

部品どりのつもりで入手した2台目のEW-M5071FTですが、見た目も中身もキレイなのでこちらを修理してみようと思います。

今週1週間かけて、夜にコツコツと作業してきました。忘れないうちに分解方法などメモしておきます。

 

ーーー目次ですーーー

 

 

紙詰まりエラーで印刷不可、原因は?

電源を入れるとすぐに画像のようなエラーが出てしまいます。

ADF(オートドキュメントフィーダ)で紙が詰まったよ!っていうエラーですが、何度見ても詰まってません。

 

あれこれいじっていると、少しだけスキャナーのフタを持ち上げると稀にエラーが出ずに起動することに気付きました。起動するときはADFのモーターが回る音がします。

モーターが回らないことで紙が詰まって回せないと判断、紙詰まりエラーとなっていると予想しました。動くときもある状態なので接触不良という線で見ていきます。

 

分解してみる

ADFのユニットを外したいので分解。


まずは天面の黒いパーツを外します。画像のようにヘラなどを突っ込んで奥にある爪を押して外します。反対側も同様に。

 

↑背面側ねじ位置

↑操作側ねじ位置

 

外した黒いカバーの下にねじ(左右各2本)があるのでこれも外します。

 

同じく天面、インクタンク側のカバーを外します。こちらもヘラを突っ込んで外しました。ある程度の思い切りも大事です。

 

大きな爪4か所で留まっています。外れたらその下のねじも取ります。

 

ADFを開けた内部にあるねじを外します。(右上のねじはすでに外し済みなので無視してください)

これで、左右のカバーが外せるようになるので外します。あとは爪だけなので慎重に、時には大胆に外していきます。

 

ギアが見えてきました~!

 

モデムコネクタ近くの黒ねじ2本を外して、この部分のカバーを取ります。

 

基板が見えてきます。

外してあるのがADFのモーターに繋がるケーブル(CN33)。ここに電圧をかけたらモーターが回ったのでモーターの故障ではなさそうです。

 

ここまでくるとADFユニットが外せます。その前に、ケーブルをたどって基板からコネクタを抜いておきます。

一部のケーブルにコアがついていて抜けなかったので、近くの段ボールの上に置きました。画像ではひっくり返してあります。

 

原因はケーブルの断線

下ろしたADFユニットを観察すると、原因と思われるものがすぐに見つかりました。

ヒンジの近く、直角に曲がるところでケーブルが切れています。2か所は完全に断線、ほか2か所は被覆が破けていました。

あまりに曲がりがきついために力がかかったのでしょうね。

 

切れた部分はハンダでつなぎ、他はテープで補修しました。

 

再組立て前にコネクタをつないで動作確認。

ウィーン・・ガチャガチャ・・・

シャーーーーッ(ADFのモーターが回る音)・・キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

なんと!正常に起動しました!!

モーターもしっかりと回っています。これは上手くいったか!?

 

直ったようなので元に戻していきます。ケーブルは今までより余裕を持たせました。

完全にどうでも情報ですが結束物を傷つけずに結束バンドを外すには、画像のように頭(?)の部分をニッパーで切るといいですよ。

 

分解したついでにギアにグリスを薄く塗っておきました。これで少しでも長持ちすればいいなぁ。

 

組み立て後も正常に起動しました。よかった~!これでまたエラー出されたら発狂しますからね(笑)

プリンター情報シートを印刷・・総印刷枚数は約5万枚ですね。もう一台のほうは24万枚だったのでそれと比べればまだまだって感じかな。

今更ですがインクも出てますね?状態いいかも。

 

他のデータも見てみると、2万回以上スキャンしているようです。それだけ開け閉めすればケーブルも切れるわけですね。

 

ヘッドクリーニングを1回しただけで詰まりが完全に無くなりました。

大容量エコタンク搭載機なのでインクを気にせずクリーニングできます。うれしいポイントですね!

 

PCと繋いでドライバをインストール、写真を刷ってみました。

普通紙ですがなかなかキレイですねコレ。トウモロコシなのは気にしないでください(笑)

 

今回はプリンターの修理でした。

中古でも動作品はいいお値段する機種なので修理できて嬉しいです。

部品どりでもう1台あるので、これからも長く使っていけそうかな?

とにかく、一か八かで始めた修理、上手くいって本当に良かった!!

それではまた次回!