テレビ修理の続きです。
前回までのあらすじ
接触不良のブラウン管テレビを入手
↓
基板のはんだクラック(割れ)を見つけ、付け直し
↓
動作確認中の小さな衝撃で画面乱れ再発
故障原因についてと修理つづき
修理前は画面の上あたりを叩くと画面が乱れてしまいましたが、今は本体底面を叩いた際に同様の症状が出るようになりました。
底面の基板は前回修理した(できたとは言っていない)はずなのに・・・。
と、ここでなぜ「叩くと直る」のかについておさらい。
長期間使用されてきた機器の基板のはんだは、熱や振動などによって下の画像のようにひびが入ってしまうことがあります。
この部分で接触の不良が起こってしまいます。
ブラウン管テレビの場合、使用中に熱を持ちやすい電源回路で起こることが多いようです。熱を持った状態で電源が切られ、段々と冷める→次に電源が入ったときからまた熱を持ち始める、の繰り返し。つまり、この温度差が原因で割れてしまうのです。
そして叩いて衝撃が加わった際に一時的に導通が回復するので、直ったように見えるというわけです。
さて、前回の動作確認時に直っていないことが判明したミニテレビ。
叩いて直る場所が底面ということで、前回と同じ基板を疑うことに。
場所的にちょうど下の画像の鉄板があるあたりだったので、取り外しました。
よーく確認しましたが、クラックは見つからず。
前回の失敗があるので、ついに最終手段を使うことにしました。
そう、「全箇所のはんだ付け直し」です。追いはんだとも言うのかな?
この基板は外すだけでも大変なので、できればもうバラしたくなかったのです(笑)。
半日くらいかかりましたが、すべてのはんだを盛りなおしました。
はんだの輝きが違うでしょ?
この後、端子の接触不良もあるかもしれないと思い使用しない映像出力端子と入力端子を付け替えておきました。
やっと終わりました。動作確認に移りましょう!
ついに・・・!?
ついに、ついに直りました!!
上の画像はDVDプレーヤーをつないで動作確認を行っているところです。
こんどはどこを叩いても大丈夫でした(笑)。
修理できたときの喜びはやはり大きいですね。
修理は大変でしたが、とてもよい経験になったと思います。
さいごに
このあと1時間ほど連続で使ってみましたが、画面の乱れはありませんでした。
修理、大成功!本当にうれしいです。
ブラウン管(テレビ)で見る映像は味があっていいですね。
これからも大事に使っていこうと思います。